※注文番号【H1000000XXXXX】は、追跡番号とは異なります。定刊誌・書籍の配送状況は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
価格¥1,600
発売後即重版! ……わたしは肺がんと診断された。その直後から患者はいくつもの選択に直面する。何を選択し、何を選択しないのか。最も大きな選択は、いっさい治療はしない、というそれである。わたしがそれに心惹かれたことは事実だ。他にも(大方はここから始まるが)病院の選択(実に難しい)、医師の選択(極めて困難)、治療法(その病院を選択した時点で大方は決まる)にはじまって、食べものは? 代替療法はどうするか。医師や看護師さんに治療の疑問や不安、迷いをいつ、どこで、どのようにして訊いたらいいのか等々。検査入院に向かう頃、『沈黙の春』を執筆中に乳がんを宣告されたレイチェル・カーソンを思いだし、最後となった作品『センス・オブ・ワンダー』の1節を繰り返し口ずさむ。はじまった入院生活。患者同士で分け合った メロンパン(そんなに糖分とるのはまずくない?)。血縁ではなく、病を介在とした結縁のつながり。放射線台での時空は、なつかしい人々と再会を果たす時間に決めた。あのひとがいた、このひとが。7年の介護の末に見送った母から、子どもの頃から言われてきた。差別についてはむろんのこと、あらゆる人間の関係性についても。「される側」の声を考えるように、と。患者もまた、ある意味「される側」のひとりだ。母は婚外子を生んだ女だった。ひとはみな、読んできたもの、出会った人たち、食べたものでできている。I’m what I read, eat,meet. 観たもの、感じたもの、聞いたもの、考えたもの、実行したこと、しなかったこと等々。すべてがわたしを作ってくれている。失望も傷さえも喪失すら。現在時点における結論。がんであるということは、あくまでもわたしの一部でしかない。病いに、わたしの精神まで占領されてなるものか! と今日も鼻息荒いわたし。退院して3度目のクリスマス。元気です。 落合恵子〇「目次」から(一部)*第1章 ふたつの病院*第2章 新しい入院先 C病院*第3章 放射線治療 思いだすひとびと*第4章 身体と病と放射線*第5章 免疫力を強化するあとがき――いま、ここから、明日へ
カートに追加されました。
出版社からのコメント
発売後即重版! ……わたしは肺がんと診断された。その直後から患者はいくつもの選択に直面する。何を選択し、何を選択しないのか。最も大きな選択は、いっさい治療はしない、というそれである。わたしがそれに心惹かれたことは事実だ。他にも(大方はここから始まるが)病院の選択(実に難しい)、医師の選択(極めて困難)、治療法(その病院を選択した時点で大方は決まる)にはじまって、食べものは? 代替療法はどうするか。医師や看護師さんに治療の疑問や不安、迷いをいつ、どこで、どのようにして訊いたらいいのか等々。検査入院に向かう頃、『沈黙の春』を執筆中に乳がんを宣告されたレイチェル・カーソンを思いだし、最後となった作品『センス・オブ・ワンダー』の1節を繰り返し口ずさむ。はじまった入院生活。患者同士で分け合った メロンパン(そんなに糖分とるのはまずくない?)。血縁ではなく、病を介在とした結縁のつながり。放射線台での時空は、なつかしい人々と再会を果たす時間に決めた。あのひとがいた、このひとが。7年の介護の末に見送った母から、子どもの頃から言われてきた。差別についてはむろんのこと、あらゆる人間の関係性についても。「される側」の声を考えるように、と。患者もまた、ある意味「される側」のひとりだ。母は婚外子を生んだ女だった。ひとはみな、読んできたもの、出会った人たち、食べたものでできている。I’m what I read, eat,meet. 観たもの、感じたもの、聞いたもの、考えたもの、実行したこと、しなかったこと等々。すべてがわたしを作ってくれている。失望も傷さえも喪失すら。現在時点における結論。がんであるということは、あくまでもわたしの一部でしかない。病いに、わたしの精神まで占領されてなるものか! と今日も鼻息荒いわたし。退院して3度目のクリスマス。元気です。 落合恵子〇「目次」から(一部)*第1章 ふたつの病院*第2章 新しい入院先 C病院*第3章 放射線治療 思いだすひとびと*第4章 身体と病と放射線*第5章 免疫力を強化するあとがき――いま、ここから、明日へ